患者様へ

顎関節症

 顎が開けにくい、痛みがある、カクカク鳴るなどの症状がある場合、
 これらを総称して顎関節症と呼びます。

 これはいったいどのようにして起こるのでしょうか?

 これには、まず顎間接と呼ばれる上顎と下顎の間にある間接の
 仕組みについて知る必要があります。

 上顎の歯列と下顎の歯列は左右の耳の穴の少し下前方の部分で
 間接を介してつながっています。
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 この顎の間接(顎間接)には関節円板といういわばクッションのような組織が存在し、上下の顎の骨が直接こすれないような仕組みになっています。

 口を開けるという動作には、上顎のくぼみに沿って丸い形をした下顎の骨(間接頭)が、このクッションを間に挟んだ形でスムーズに動くことが必要です。

 

 顎が痛く口が開けにくい、口を開けるときにカクッと音がするといった症状の原因には、この関節円板というクッションの障害をはじめ、さまざまな原因が複雑に関係している場合が考えられます。



←顎関節の動きと筋肉の様子


 その主な原因は下記のようになります。