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なぜお薬手帳が歯科でも役に立つの?
お薬手帳を見ると、服用中のお薬の種類だけでなく、患者さんがどんな持病の治療を受けているかもわかります。からだとお口の中のことは、ともすると別物と思われがちです。しかし実際には、持病やその治療薬が歯科に与える影響はたいへん大きいのです。
たとえば、血液サラサラの薬を飲んでいる患者さんがそれを歯科に知らせず抜歯を受けたら血が止まらず大変です。歯科医師が適切な配慮をして安全な治療をするには、正確な情報が必須なのです。
ただ、そうは言っても正確に申告していただくことは容易ではありません。いまは高血圧の方が1010万人、糖尿病の方は950万人+予備軍が1100万人(平成26年厚生労働省調査による)という時代。病院を掛け持ちし、いろいろなお薬を飲んでいる方も珍しくなく、受けている治療をご自分ですべて把握しておられるとは限りません。
そういう時に頼りになるのがお薬手帳。少なくとも歯科で治療中の方に関しては、受けている治療、飲んでいるお薬が歯科医師に正確に伝わります。患者さんに配慮して治療ができますし、大事な注意事項もあらかじめお伝え出来るのです。