旧ホームページデータ―よくある質問
歯周病は胎児にも影響すると聞いた
たしかにリスクがあるとの報告が多いですが、妊娠中でも治療が可能です。
低体重児を出産した母親と正常体重児を出産した母親の歯周病の進行度を比較すると、低体重児を出産した母親のほうが、歯周病が進行していたとの報告が多く、最近は歯周病と低体重児出産や早産との関連が指摘されています。
原因としては、歯周病で炎症が起こった時ときに増える炎症物質の一つ、プロスタグランジンの関与が疑われています。プロスタグランジンは正常な出産時にも分泌され、支給金を収縮させて出産を促すので、陣痛促進剤としても使われています。このプロスタグランジンが歯周病で増えることによって、血液中のプロスタグランジンも多くなり、胎盤を通過して胎児の成長に影響したり、子宮筋を収縮させて出産を早めたりしてしまうのではないかというのです。
しかし、妊娠中でも歯周病治療は可能です。米国の報告で、妊娠中に非外科的な歯周病治療を受けても早産のリスクが高まることはないとされます。4~7か月の安定期に歯周病のメンテナンスをするといいでしょう。