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アレルギーの原因となる金属、ならない金属

 イオン化して溶出した金属が、アレルギーの原因となります。そのため、金属の種類によって、アレルギーになりやすいものと、そうでないものが存在しています。
 一般に、卑金属は溶出しやすく、貴金属は極めて耐食性が高いため、溶出しにくい傾向にあります。

 アレルギーの原因となる金属では、ニッケル、クロム、コバルト、水銀の頻度が高く、また、アルミニウム、亜鉛、パラジウム、、ロジウムなども、原因になりやすいものです。
 歯科で用いられる素材の中では、アマルガム合金や銀合金などが、アレルギーを引き起こしやすいものになります。

 反対に、貴金属である金やプラチナは、アレルギーになりにくい金属です。(但し、ごくまれにアレルギーが報告されています。)
 また、インプラント(人工歯根)の材料に用いられるチタンも、アレルギーを引き起こしにくい、極めて耐食性の高い金属で、生体への親和性の高さから、バイオメタルとも呼ばれています。