患者様へ

歯科と金属アレルギー

 歯科領域において金属アレルギーが問題視されるようになったのは、ごく最近のことです。
 その理由として、アレルギー疾患を受診するのがほぼ皮膚科であること、また、多くの皮膚科医や歯科医師が、お口の中の金属が、金属アレルギーの原因となるという事実を、十分に認識していなかったことなどが、あげられます。

 しかし近年、金属アレルギーと歯科治療の関係が、皮膚科医や歯科医師から重視され、取り上げられてきています。義歯、詰め物などの治療物、矯正器具など、アレルギーの原因となり得る金属が、口腔内に存在する以上、皮膚科と歯科の密な連携による、金属アレルギーの予防と治療への取り組みが、必要ではないかと言われています。