旧ホームページデータ―よくある質問

Q.以前神経を取ってもらったはずなのに歯が痛い。

A.これもよく耳にする話です。しかし、前の項目で説明したように、痛いといっても痛みの種類が違うはずです。生きている歯の神経症状『甘い物や冷たい物がしみる』といった痛みとは違い、噛むと痛い、熱い物を食べるとジーンと痛む(化膿性の炎症の場合)、歯茎が腫れぼったくて痛いという歯牙支持組織(歯肉、歯根膜、歯槽骨)の痛みです。

歯牙支持組織の病気には大きく分けて2通りあります。

歯の根管内が細菌感染して起こる病気と歯を支える歯肉や骨が感染して起こるいわゆる歯周病です。

前者は、神経を取った歯の中に細菌が隠れていたり、再度虫歯になって細菌感染したり、時には歯周病が原因で根の先端から逆に感染することもあります。これらの細菌感染が原因で根の先端に膿が溜まって痛みを生じます。

後者は主に歯垢や歯石が原因の細菌感染や歯に無理な力がかかる食いしばりや歯ぎしり、悪い噛み合わせなどによる外傷性咬合などが原因です。

これら以外には歯根の破折やヒビなども痛みの原因になります。

いずれの場合でも治療が必要です。

例外的に風邪をひいた時や花粉症などのアレルギーが原因で上顎洞や鼻粘膜が腫れて歯が浮いたような痛みを生じる場合もあります。また寝不足や肩こりが原因の時もあります。